「大市民」シリーズ(柳沢きみお)|エッセイ+自己啓発+飯テロ+ビールテロ

大市民(柳沢きみお)

美味し!



今日はちょっと、ある漫画のことを書かせていただこうと思います。

はっきり言って、このサイトには無関係のマンガです^^;

大市民」という、大人のマンガ(正確には「エッセイ・コミック」?)です。



子どもが好きそうなアニメ系でもなく、キャラクターものでもなく。

ただの、ビール好きの親父マンガ です(笑)

このサイトで そういうマンガの記事を書いても、ほとんど読まれないのは百も承知ですが・・・

なんとなく自分の中で「ブームが再燃」しているので、思い切って書きます。

大市民(柳沢きみお)

ビール好きな方におススメです🍺

(いや、おススメしていいものか・・・)

「大市民」シリーズ

  • 大市民(第1シリーズ)全10巻
  • 大市民・番外編CLASSIC GARAGE(番外編)全1巻
  • 大市民Ⅱ(第2シリーズ)全2巻
  • THE大市民(第3シリーズ)全5巻
  • 大市民日記(第4シリーズ)全6巻
  • 大市民語録(第5シリーズ)※単行本は無く、「大市民日記」に収録
  • THE大絶叫市民(第6シリーズ)※文字のみの作品
  • 大市民 最終章(第7シリーズ)全1巻
  • 終活人生論 大市民晩歌(第8シリーズ)全2巻


柳沢きみお 先生の作品。

「知らない」という方も、あの「特命係長 只野仁」(高橋克典さん主演のドラマ)を書いた作家さん と言えば分かるでしょうか。


まあ私はそのドラマをほとんど観てなくて、この「大市民」しか知りませんが。

※最近は Kindle で他の作品も読んでますが、どれも面白いです。

大市民で先生が述べている主張なんかが絶妙に入ってたりして。

どの作品も、お酒のシーンが多いのが特徴。

(あと、エロスも。)

寝物語(柳沢きみお)

↑↑ 「寝物語」より。

ここでもビールのウンチクをうるさく語る登場人物が(笑)


この「大市民」が、結構 深くて面白いのです。

大市民(柳沢きみお)

(あと、めちゃくちゃビール飲みたくなる。🍺)


世の中に対する意見(愚痴)を、面白おかしく表現

かいつまんで言うと、主人公の「山形鐘一郎」という作家が、

世間に対する意見(多くは「愚痴」)を述べながら、お酒やグルメを楽しむ

という、それだけなのですが(笑)

大市民(柳沢きみお)

時には旅に出たり色々なんですが、基本は「愚痴、酒、グルメ」で構成されています。

主人公 = 作者の「分身」なので、自分の意見を言いたい放題、マンガで語っています。

その意見が、ものすごく的を射ている時と、見当違いの時があって・・・

ファンの間でも、「天才だ!」と言われたり、「見当違い」と言われたり、賛否両論らしい。

大市民(柳沢きみお)

確かに わたしも、「そうだ、そうだ!」と共感できる時と、「それはちょっと、いくら何でも考え過ぎでは?」と思う時があります。

そういう時は「また何か言ってるよ~」くらいで読み飛ばしますが(笑)

大市民(柳沢きみお)

↑↑ さすがに ビールの泡の比率 にまで言及されたときは、「そこまでこだわるか~~?!」と思いました^^;

でも言い換えれば、それだけ繊細で深い考察力というか。

大市民(柳沢きみお)

(「そうだ そうだ」と思わせる記述も多い。)

ビールテロ

でも そんな堅苦しい話も、憎めない登場人物だったり、食事や散歩のシーンを はさみながらなので、重くないというか。

特に、お酒と食事のシーン。

これが実に旨そうに描かれているのです!

大市民(柳沢きみお)

作者は「ビールは栄養剤」と言っており、ものすごく飲むし、食べる。

それを読んでいて、わたしも めちゃくちゃ感化されて。

もともと私もビールが好きなので、読むたびに飲みたくなり・・・

一時期「飯テロ」という言葉が流行りましたが、こちらは どちらかと言うと「酒テロ」「ビールテロ」だと思います。

彼のおかげで、逆立ちが日課になったし、20代の時は プール通い も真似しました。

「泳いだ後に、冷やし中華で一杯🍺」というシーンがあろうものなら、さっそくそれを真似して。

泳いだ後、コンビニで「ビールと冷やし中華」を持ってワクワク(ニヤニヤ?)しながらレジに並んでいたら、おばちゃんに「昼間から いいわね~」みたいに見られて、ちょっと恥ずかしかったのを覚えています(笑)

歳を重ねた時の「予習」ができる

そして 柳沢先生の本の良いところは、「男の生き方」が学べるところ。

そして、それを 時系列 で学べるところだと思います。

大市民(柳沢きみお)

何度か 休載と復活 を繰り返してますが、そのたびに作者も歳を重ねているので、作者の

「40代の時の気持ち」「50代の時の気持ち」「60代の気持ち」・・・

といった具合に、時系列で描かれているのです。

第1巻の主人公(=作者)の年齢は、40代半ば。

そして現時点での最終巻は、70歳手前

実に、25年です。

25年の間、ずっと作者は同じことを続けているわけではありません。

昔とは意見が変わっていたり、年相応にお酒の飲み方も変わったり、「老い」への葛藤だったり、哀愁を感じるようになったり・・・

誰しも「歳をとること」は避けられないので、なんだか他人事じゃないというか。

そして、そういう「人生の先輩の正直な気持ち」 は、同じ男として、結構 勉強になったりするのです。

もちろん感覚は人それぞれだし、生きてきた時代背景も異なるので、柳沢先生の感覚が必ずしも正しいとは言いませんが。

でも 少なくとも、自分がその歳になった時の、心構えの予習 みたいなものは出来ますね。

「時代遅れ」でもカッコいい

それでもやはり、「賛否両論あるだろうな」とは思います。

デジタルが嫌いだったり、考えが古いというか・・・。

良く言えば「自分の軸を持っている」のですが、悪く言えば「ただの偏屈オヤジ」なのですから^^;


実際、こんな記事を見つけました ↓↓

「天地真理」が激白!「柳沢きみお」も瀬戸際! 誰でも危ない「老後破産」の共通項を検証する


この記事によると、現在は「ジリ貧」らしい。

そして注目なのが、専門家の一言。

「個々の性格として不器用な人、要領の悪い人、昔からの習慣や美徳に縛られている人ほど、自らの首を絞めてしまっている」

NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」大西連理事長


昔からの習慣や美徳に縛られている人・・・これはまさに、柳沢先生の性格そのもの。

気の毒ですが、ズバリ、言い当てられてますよね。

でも、やっぱり憎めないというか、分かるというか。

いつの時代も、「今どきの若者は」「今どきの世間は」っていう思いに駆られると思います。

過去の習慣や考えを変えるのは難しい。。

大市民(柳沢きみお)

柳沢先生も、それが強かったのでしょう。

新しい文化を、おいそれと受け入れらない。

新しいモノも、あまり好きではない。

(「便利なモノは、人を堕落させる」と仰っている。)


断固として、食と自然を愛し、デジタルを嫌悪し、「世間」「大衆」に失望し、自分が一番という東大生を否定し、プライドを持たない創作者を否定し、出しゃばりの業界人・有名人を否定し、「男とは、人間とは こうあるべき!」と主張する。

でも厳しいだけはなく、どこか「人の良さ」と言うか、優しい面も垣間見れる。

そんな主人公を「魅力的」に思うのは、わたしだけではないはず。

大市民(柳沢きみお)



名言 & 迷言 集

とにかく、正論だけでなく極論も多いため^^;、読んでいて「共感できる部分」と「できない部分」が出てくると思います。

ここでは、わたしなりの それを記載したいと思います。

個人的に共感できた点 (一部抜粋)↓↓

  • ビールは最高の栄養ドリンク ⇒ 個人的に、一番好きな名言(笑)
  • プロ野球選手に比べ、Jリーガーはチャラい ⇒ 今はどうか分かりませんが、昔は確かに そんな印象でしたね。
  • 日本女性は「黒髪に白い肌」が美しいのに、なぜわざわざ茶髪にする? ⇒ たしかに当時、日本中の8割以上の女性が茶髪にする という現象が起こりました。これには私も「なんだかな・・」と感じてましたね。
  • 日本人は「右にならえ」ばかりで辟易 ⇒ めちゃくちゃ分かります。
  • ホリエモンを毛嫌い ⇒ わたしも、今だに嫌いです。
  • 自由主義の世の中では、まともな人はバカに勝てない ⇒ 哀しいかな、本当にそうですね。
  • 夫婦は「友達関係」が理想。「上下関係」にしようとするから上手くいかないのだ ⇒ めちゃくちゃ分かる。
大市民(柳沢きみお)



共感できなかった点(一部抜粋) ↓↓

  • 昼間のバイクのライトに激怒 ⇒ そんなに目くじらを立てなくても^^;
  • プロ野球や ボクシングに関する愚痴や ウンチク ⇒ 個人的に、どちらも興味ないので。
  • わざわざヒールの高い靴👠を履く意味が分からない ⇒ 柳沢先生は背が高いから、低い人の気持ちが分からないだけでしょうが。
  • ブスは嫌い ⇒ これはね、語弊があると思いますよ。先生は「性格の悪い茶髪ガングロブスが嫌い」と言いたかったのでしょう。好きでブスに生まれたわけじゃない女性もいるわけですから。誤解を招くような発言は控えたほうが・・・。
  • 民放は腐ってる。NHKだけが まとも ⇒ これはね~、当時はそうだったのかもしれませんが、今だったら失笑される発言かもしれませんね。不祥事もあったし、第一こんなネット社会で、いまだに視聴料を強制的に徴収するって・・・おかしいと思いますね。
  • 「偶然の重なり」の、ありえない展開のドラマに辟易 ⇒ そうは言うけど、柳沢先生の作品も結構ありえない展開があったりします。酔いつぶれた中年の男に、親切な女子大生が声をかけ、自分の家に泊まらせたり。ありえないって^^;



※あくまで「私個人の見解」です。

アナタは、いくつ共感できますか?

まとめ

ということで、今日は当サイトとは何の関係もないマンガの話でした^^;

たまには こういうのも書きます。

(と言うか、無料ブログ時代はこういう「ごった煮」感の強いブログでしたが。

久々に、羽目を外させていただきました(笑))

興味がありましたら、ぜひご一読ください。

わたしは Kindle読み放題 で読んでいます。

今のところ、「THE大市民」(第3シリーズ)までは、読み放題で読めます。

それ以降のシリーズは読み放題には無いので、Kindle単品で買うか、本で揃えるかしかないでしょうね。

大市民(柳沢きみお)

書籍の方も、駿河屋で たまにポチってます。

お酒を飲む前に読んだりすると、テンションが上がる(笑)

「大市民」シリーズ | コミック(本) | 中古・新品通販の駿河屋


あと、最後に1点。

お酒を控えている方は、読むのをお控えください。

読むと確実に飲みたくなるので^^;

大市民(柳沢きみお)


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