
「おまけシールブーム」から約40年。
現在のビックリマンたちはどうなっている?
今日は「おまけシール」について語ろうと思います。

1980年代の「おまけシールブーム」に ドンピシャ世代 の方、または ブームが あったことを知らない世代の方にも、お楽しみいただけましたら幸いです。
おまけシールブーム
その昔、ビックリマンシールの大ヒットを皮切りに、子供たちの間で「おまけシールブーム」が起こりました。
1985年(昭和60年)辺りからなので、昭和生まれの方なら記憶にあると思います。
まず有名なのが「ビックリマンチョコ」ですね。
これは今でも コラボ商品 などが出ているので、若い方でも知っていると思います。
それから、「ガムラツイスト」や「ラーメンばあ」なども流行りました。
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それ以外にも、「ハリマ王の伝説」「秘伝忍法帳」「ドキドキ学園」など、今は「マイナーシール」と呼ばれているモノなど、結構な数の商品が世に出ました。
わたしも夢中になっていた少年の一人で、オリジナルのファイルや バインダーに入れては、毎日ニヤニヤして眺めていたのを思い出します(笑)

ありとあらゆる企業がそのブームに乗っかり、似たような商品が量産されていきました。
「ウェハースチョコ + シール」という形態が一般的でしたが、中には差別化を図って
- ガム
- ラーメン
- チョコ
- アイス
などなど、本当に様々でした。
また、「ガムラツイスト」や「ラーメンばあ」のような 2枚重ね構造 だったり、全種類キラキラシール という商品が あったり。
各社がそれぞれ、頑張って差別化を図っていたのが分かります。
おまけシールの値段
ビックリマンシールは、当時 30円 でした。
消費税が無い時代なので、30円ポッキリ です。
ほとんどの商品も同じく30円で、中には駄菓子屋とかで、たった10円や 20円なのに、ちゃんとシールが入ったようなモノがあったり。
とにかく「お菓子 + シール」という商品が本当に多かったんです。
(どこに行っても売っていました。)
でも子ども心に、これが本当に楽しかったんですよね。
ただお菓子だけだと つまらないというか。

だから わたしは、子どもと お菓子売り場とかに行くと、いまだに おまけ付きのお菓子 に目が行っちゃいます(笑)
しかし昔に比べ、最近のお菓子は、おまけが入っているモノが極端に少ない印象 です。
あと、値段があの頃より3倍くらい高くなってますね。
ビックリマンのコラボ商品(後述します)を見かけますが、1個100円 とかになっています。
30円時代を知っているだけに、高いと感じるのは わたしだけじゃないでしょう。
ビックリマンシールを取り巻く社会問題
当時あまりにもシールが人気で、社会現象と言うか、ちょっとした問題もありました。
1. 買い込み(独り占め)
あまりにも売れるので、
当時は「一人3個まで」というルールを お店側が課していました。
(今思うと、お店というより、上からの お達し だったのかもしれませんが。)

でもどういうルートなのか、たまにBOXで丸ごと手に入れる人もいて。
「不公平だ!」とバッシングの対象になったり(笑)
かく言うわたしも、都会に住む親せきがBOXで送ってくれたことが何度かありました。
どうやって手に入れたのかは謎でしたが、
「さすが都会は違うな~」
と思ったくらいで、そこまで深く詮索しませんでした。
(小学生だったし。)
それよりも「早く開けたい!」という ワクワクの方が大きくて。
しかし いきなり全部開けるのも何なので、親が
「1日1個、学校が終わってから開けていい」
というルールを提示しました。
おかげであの頃は、学校から帰るのが楽しみだった記憶があります。
しかしながら、
「いつでも手に入る」という状態は、実はあまり楽しいものではない
という気づきも得ました。
人は案外、「手に入らない、けど欲しい~~!」っていう状態が一番ワクワクするのかもしれませんね。

2. チョコを捨てる人が多発
シール欲しさに商品を買い、チョコは捨てる
という社会現象も問題になりました。

わたしは絶対にそんなことしなかったですけどね。
(チョコの味も好きだったし。)
都会などでよく見られた現象のようです。
3. パクリ(偽物)
キンケシ の記事でも触れましたが、大ヒット物には パクリがつきものなのか、
ビックリマンシールもパクる会社が現れました。
「コスモス」という会社で、ビックリマンシールに似ている商品(いや、似ているじゃなくて、もろパクリw)を、ガチャガチャで販売して、訴訟されたという。

実は わたしも興味本位で買ったことがあるので、よく覚えているのですが。
本家のビックリマンシールを ちょっと精度のいいコピー機 で印刷したような感じのもので。
でもやっぱり レプリカなので、印刷の鮮度が粗くなっており、子どもが見ても「ああ、偽物だな」と分かるような感じでした(笑)
カプセルにたくさん(10枚くらい?)入ってて、裏には「ロッテ」じゃなくて「ロッチ」というロゴが入っていました(笑)
当然ながら訴えられ、会社は あえなく解散となったようですが・・・
今なら考えられないくらいの、あからさまなパクリですよね^^;
でも「パチ消し」と同じく、なぜかこの「ロッチ」バージョンが今となっては貴重というか。
高額で取引されるケースもあるようです。
何に価値が出るのか、つくづく分からないものですね。
レアなものは1枚「10万円」のものも
キンケシの時と同じく、古いシールにもレアなものがあります。
わたしが知る限り、きらきらシール「スーパーゼウス」なんかは、10万円 で売れるケースも!
ただ、同じスーパーゼウスでも 1万円前後の相場もあって・・・
「一体なにが違うんだろう?」と思って調べたところ、「状態」だったり、あと本当に初期の物(第一弾のモノかどうか)などの条件によるようです。

でも実は、そこまでお宝じゃなくても、シールは売れます。
わたしも過去にまとめ売りをしたのですが、
約1,000枚 で「6万円」になったことがあります。↓↓

このように、そこまでお宝じゃなくても、まとめて売れば それなりの値段がつく ものです。
ビックリマンチョコのコラボ商品
最近は コラボ商品 があり、それで若い方でも「ビックリマンシール」の名前を知っているようですね。
コラボの例としては、AKB48とか、北斗の拳とか、ワンピースとか。
※ 後年追記:他にも色々あり、それらをまとめてみましたので、よろしければ ↓↓

おまけシールのアニメ化
人気の おまけシールは、テレビアニメ化されたりしますね。
(ビックリマン2000 などが有名です。)
ビックリマンのアニメ ↓↓
ガムライツスト(ラーメンばあ)のアニメ ↓↓
シールと言えど、一応「ストーリー」的なものが存在するですよね。
特にガムライツストや ラーメンばあは、「ストーリーの一場面」をそのままシールのデザインに採用していました。 ↓↓


そしてアニメがあれば当然、フィギュアなんかもあります ↓↓
ゲームもあります(レア、高値!) ↓↓
ビックリマンチョコはどこで買える?
ビックリマンチョコは、昔は駄菓子屋やスーパーで売っていました。
今もスーパーで買えますね。
最新作だと、第35弾とかその辺りが発売されているようです。
10年ほど前には「ビックリマンホロセレクション」という、ホロシール(キラキラシール)の復刻版がコンビニ限定で販売されたりしていました。
↑↑ こりゃまた高値、レアだ。
古いものであれば、こうして通販や オークションサイトを利用するのが一般的ですね。
- スーパーゼウス
- ヘッドロココ
- シャーマンカーン
- 魔肖ネロ
など、いまだに衰えを知らない人気キャラも多いようです。
おまけシールについてのお役立ち本
「あの頃のシールについて もっと詳しく知りたい!」
という方は、関連の書籍がいっぱい出ているので、読んでみてください。
中でも、ビックリマンシールについては多数出ております ↓↓
「ビックリマンだけでなく「おまけシール全般について知りたい」という方は、こちらの「80年代オマケシール大百科」が 超・おススメです!↓↓
この本のスゴイところは、
当時 販売された おまけシール商品の ほぼ全て が紹介されているところです。
※シールが全て、フルコンプで載っているわけではありません。
マイナーシールなどは、紹介されているのは 1枚だけだったりします。
すべてを載せたら それはもう 図鑑サイズ になってしまうので、さすがに無理なのでしょう。
それでも、見ごたえ十分です。
パッケージ(外箱、外袋)も全て載っているため、一目見ただけで「ああ、懐かしい!」と思うはずです。
※ 詳しくは、過去に記事にしていますので、よろしければ ↓↓
まとめ
ということで、今日は おまけシールについて書かせていただきました。

ビックリマンシール についての記述が多くなっちゃいましたが。
一口に「おまけシール」と言っても、色々あることがお分かりいただけたと思います。
前述のように、ビックリマンはいまだにコラボ商品や新作が出るなど、長い歴史があるシールです。
また、当時ほんの短期間しか発売されなかった 幻の商品 なんかも存在して、なかなか奥が深いですよね。
おまけシールの奥深さを知りたい方は、繰り返しますが「80年代オマケシール大百科」を参考にしてみてください。
以上、「おまけシールの歴史」でした。
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